ある疑問がある。
僕たちは
「生きるために働くのか」
それとも
「働くために生きるのか」
人生での最優先事項って、もちろん「生きること」だと思うんだ。
でも、この社会では自分の生活を犠牲にしてでも「働かなくちゃいけないとき」があるらしいんだ。
体調が悪くても会社に行かなくちゃいけない。
満足に休みも取れず、年がら年中働く。
働きすぎで、十分に睡眠や食事ができずに体調不良を起こす。
会社のために人生をささげる。
働きすぎて死ぬ。過労死。
これっておかしいことだと僕は思うんだ。
僕たちは「生きる」ために働くんだろう?お金を稼ぎ、自分の生活を確保する。食べるもの・寝るところを用意して、安全に生きるために仕事をするんだろう?
なのに、なぜ「働くこと」の方が優先されなくちゃいけない?
なにも「働く」のはお金のためだけじゃない、という意見もある。働くってのは、「誰かの役に立つことをするってことだ」と言う人もいる。
その考え方は僕も素敵なことだと思う。仕事の大半は、モノを作ったり、売ったり、誰かを楽しませたり、助けたりするものだ。必ず誰かの役に立っている。それが仕事ってことだ。うん、そのとおりだと思う。
でも。体調を壊してでも働く。自分の生活を仕事にささげる。働きすぎて死ぬ。こんなのはおかしいと思う。誰かの役に立つために、自分の人生を犠牲にする。このヒーロー的な価値観は日本では美化されやすい。
もちろん、誰かを助ける、守るってことはすばらしいことだ。だけど、そればっかりに人生を支配されちゃいけないと思うんだ。
「働くために生きる」っていう価値観は、誰かさんの都合がいいように作った価値観だ。僕たちはそんな価値観に洗脳されちゃいけない。会社に洗脳されちゃいけない。社会に洗脳されちゃいけない。
今、僕はそういう風に思っている。だけど、まだちゃんと働いたことがないから、実際のところ「働くこと」についてよく分かっていない。少なくとも、働くことに人生を支配されるってのはおかしいとは思っている。けど、働くことの意義とか価値を本当の意味では分かっていない。
もうすぐ僕は学生を終え、社会に出る。そのとき僕はいったいどんな仕事をして、どんな態度で仕事をすればいいいのか。社会に出るってどういうことなのか。今はまだ手探りの状態だ。