昨日書いた記事に対して、こんなコメントが届いた。
そのままマイペースに頑張らないを続けてください。他人が決めた成功とか幸せとか追い求めて、かけがえのない自分の人生を無駄にしないでください。
人生舐めるのって結構贅沢な環境で育たないとできないですよ。ラッキーですね。(一部抜粋)
正直にいって、このコメントを見たとき、良い意味で言っているのか、皮肉った意味で言っているのか判断がしにくかった。変に被害妄想的に勘ぐってしまう僕の悪い癖なのかもしれないが。もし誤解していたら、本当にごめんなさい。
気になったのが、最後の一文。
「人生舐めるのって結構贅沢な環境で育たないとできないですよ。ラッキーですね。」
そう。僕は恵まれている。これまで特に不自由なく、生きてきた。大きな挫折もない。怪我も病気もしてこなかった。失敗の少ない人生を生きてきた。心身ともに、傷つかないで生きてきた。
安全で無難な生き方をしてきた。しっかりと保護された環境で育ってきた。家族は温もりこそなかったが、これ以上ない安全な場所として機能していた。傷つかなくて済む安全な場所だった。
僕は傷つくことに慣れていない。傷つくことに対する耐性がなさすぎる。自分が傷つかなくて済むように、あらゆることを避けてきた。人との付き合い、アルバイト、挑戦...。おかげで僕の人生経験値はとっても低い。
多くの人は、たくさんの人と出会い、触れ合い、ときには傷つき、それを乗り越えてきている。悩み、苦しみ、周りに支えられ、ときには他人を支え、乗り越えてきた。僕はそういう経験が少ない。そういう関係の作り方が分からなかったし、なんかむずがゆかったから。
安全な場所に留まって、のらりくらりと生きてきた僕は恵まれている。そうも思えるけど、傷ついた体験を乗り越えてきた人たちのような人生に嫉妬心も感じてしまう。僕もみんなみたいに、悩み、苦しみ、乗り越えてみたかった。友達に夜な夜な相談したり、家族に相談したり。
でも。僕は恵まれている。失敗をしてこなかった、という意味では。いままで失敗してこなかった、だからこれからも失敗したくない。だから社会に出るのが怖い。いままで頑張らずにすんできた。だからこれからも頑張りたくない。これまで浸ってきた安全な場所から抜け出したくない。このぬるま湯は居心地がよすぎる。
けど、いつかは冒険しなきゃ。いつまでも安全な場所に留まり続けるなんてダサすぎる。
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考える力をつくるノートLecture5?1「ぬるま湯」から出なさい!
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