ここ最近考えていることについて、いくつかまとめてみようと思う。自分の思考の整理のためにも。
正解がない世界
働きはじめて痛感したことは「正解がない」ということ。それが学生と社会人のちがうところのひとつかもしれない。学生時代の勉強には基本的に正解がある。正解をそのままインプットして、テストのときにアウトプットすればなんとかなった。本来はもっと自分の頭でいろいろ思考するべきなんだろうけど、そうしなくてもなんとかなってしまった。少なくともぼくはそうしてきた。ただ正解を覚えるだけ。
しかし、働く場面には正解がない。ある場面もあるけど、ない場面が多い。とくにベンチャーは。どうするのがよいか自分で考え、とりあえずやってみる、ちがったら修正する。そういう世界だ。そこのギャップにだいぶ苦しんでいる。ぼくは正解がないとなにもできない。とにかく正解がほしい。こういうときはどうするのが正解なんだ?といちいち聞きたくなってしまう。
しかしそんな正解はないし、マニュアルもないので、自分でなんとかするしかない。もちろん要所要所、先輩に聞くことはできるし教えてもくれる。けどいくら質問しても、分からないことは尽きない。いっこうに先に進めない迷路にいるような気分だ。だから、どうせ迷路にいるのだからわからなくてもいいから、とりあえず適当に検討をつけて進んでみる、という姿勢で臨むのが吉なんだろう。
まちがっているんじゃないか、という不安
上の話とリンクするところもあるが、仕事しているときは「いま自分はまちがったことをしているんじゃないか」という不安がつねにある。これは仕事以外の場面でもよくある不安だ。未経験のことをするときにはいつも感じる。
たとえば、はじめて行くお店で、その店のシステムがよくわからないとき。自分がその店にそぐわないことをしてしまうんじゃないかと不安になるので、そもそもシステムがよくわからない店には入れない。だから飲食店とかはチェーン店にしか入れない、ひとりでは。
コミュニケーションが仕事
およそ3か月働いてようやく気づいてきた。ぼくがやっている営業事務の仕事のメインはコミュニケーションを取ることだと。基本的に事務が単体で会社の利益を上げることはなく、みんなの仕事がスムーズにいくようにサポートしている。取引先との契約がどうとか、請求がどうとか、その他いろいろ。
みんなのサポートをするためには、そのひとたちとコミュニケーションを取る必要がある。状況を確認したりして、なにをする必要があるのか把握しなくてはいけない。状況を確認すると言っても、正直なにを確認しなくちゃいけないのかもよくわからないままコミュニケーションを取っているので、結果ちぐはぐな会話になってしまったりしている。コミュ障にはなかなかしんどい。
人生経験のうすさ
入社以来、先輩社員さんたちと飲みに行ったり、お昼ごはんを食べに行ったりする機会が何度かあった。そこでいろんな話を聞くのだけど、破天荒な話とかがたくさんあっていつも圧倒される。大人ってこういう世界なのか!とか、生きてる世界がちがう!と呆気にとられる。
いままでおとなしく生きてきた自分の経験値の少なさを痛感する。遊園地でいうと、先輩たちはありとあらゆるアトラクションに乗って満喫しているのに、ぼくはずっとメリーゴーランドだけに乗っているような感じだ。自分とは関係のない世界だ、と決めつけてジェットコースターには乗らずにここまで生きてきたような。
べつにひとの人生のマネをする必要はないけど、でもこんなのでいいのかなあとも思う。もっといろんなことを経験したほうがいいんじゃないか?と。でも、でもやっぱりぼくはおだやかにメリーゴーランドに乗ってればそれでいいんだ、と平穏を求める気持ちもあり。刺激とかいらないから平穏無事な人生をください、と思ってしまう。
時間のつかいかた
1年前はニートだったので、時間が有り余っていた。時間のつかいかたで悩むことなんかなかった。いま思えばとてつもなくのんきだった。最近は、自由な時間をどう使うか、どう使えば心身ともにリフレッシュできるか、と考えるようになった。
平日のしんどいときに、「週末は映画でも観に行こうか」とか「近所のおふろの王様でも行ってみようか」とかいろいろ計画を立ててわくわくするのだけど、いざ週末になったらめんどくさくなって、結局どこにも行かない。そして日曜の夜に絶望する、というのをもう11週くりかえしている。まだこのサイクルの生活に慣れてきていないから、しかたないのかな、と半ばあきらめはじめている。
ひとり暮らしについて
そもそもひとり暮らしをはじめることが目標で、そのために働きはじめたのだった。もともと、入社して半年くらいはいまの実家から通い、慣れてきたところでひとり暮らしをはじめようという算段で、年内に引っ越せればいいかな、というくらいの感覚だった。
しかしいまのところ、働きながら生活を成立させるのはとてもじゃないけどしんどそうだ。まず自炊する気力がわかないと思う。そして洗濯・掃除のたぐいは土日にまとめてやるだろう。現時点ですでに自分の部屋そうじを土日にまとめてやっている。以前までは2~3日に一回そうじ機をかけていたのに。
それでも会社のちかくに引っ越すことでだいぶ時間的にメリットがあるので、やっぱりひとり暮らしはしたい。最近はネットで部屋をさがして、「ここに住んだら、○○時に出ても会社間に合うんだあ」と妄想してニヤニヤして楽しんでいる。朝ゆっくりできるのもうれしいけど、夜はやく帰れるほうがうれしい。とりあえずはもうしばらく実家で暮らすことになる。
以上、最近よく考えていることでした。
【お知らせ】
2年前に起ち上げた「石の裏のダンゴムシの会」が今月も開催されます。生きづらさを感じている人が集まって語り合う会です。アダルトチルドレン、真面目系クズ、コミュ障、うつ、虚無感などさまざまな生きづらさを持ったひとたちが参加しています。いまはべつの方々に運営を任せているのでぼくは参加しませんが、ひとりでモヤモヤしている方ぜひどうぞ。くわしくは以下のブログをご覧ください。