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内向的な人による、内向的な人のための、内省ブログ

アメリカに行って感じた日本の男女平等・LGBT問題

新婚旅行として2週間ちょっとアメリカへ行ってきたが、これがはじめての欧米圏。いままで目の当たりにしたことのなかった文化や価値観に、ごく一部だとは思うけど触れることができてとても興味深かった。

 

日本に帰ってきてから、よりアメリカとの違いとか比較をするようになった。どちらが正しいとかそういう話ではなく、単なる「違い」でしかないという前提だけど、いろいろと今まで見えていなかった考え方などが見えるようになってきたので、その辺を書いてみたい。

 

Twitterでもちょっと書いたのだけど、男女平等やLGBTの方々の社会的容認の面で明らかに日本とは違うなと感じた。なにか印象的な出来事があったわけではないのだけど、滞在中に見聞きしたものを改めて振り返ると日本より進んでいるように見えた。

 

まずアメリカにいる女性自身が堂々としているというか、「女性であること」を過度に意識していないように感じた。日本だと「女性らしさ」が大事にされているように感じるけど、向こうだとそこは重要視していないような雰囲気を感じた。

 

たとえば、服装でいえばスカートを履いている女性がかなり少なかった。ほとんどパンツだったと思うし、全体的にあまり飾りすぎないシンプルな服装の方が多かった印象。日本だとピンクとか淡い色でひらひらした「かわいらしい女の子」というイメージの服装をよく見かけるけど、そういった女性がアメリカには少なかった気がする。

 

LGBTに関しては、日本でも徐々に「そういう方も受け入れていこう」みたいな風潮が高まってきているように思うけど、向こうはもうそんなフェーズではなく「当たり前」になっているように感じた。

 

実際に女性同士でパートナーになった方々と出会ったのだけど、その方々自身も、周りの方も、女性同士であることを特に意識していない感じがした。一組のパートナーであって、それが男女であろうが女性同士だろうがなにも違いはないというような文化・価値観ができているように見えた。

 

アメリカに行く前は、日本は職業とかの面では男女平等は進んでいないけど、一般的な日常生活の場面ではそこまで遅れていないだろうという感覚だった。けど全然違うんだなと思った。女性に対するセクハラ的な価値観とか風潮がすごい残っているし、女性自身もそんな中で暮らしていくのは生きづらい社会なんだろうなと思うようになった。

 

極端な話、例えばもうアイドルという職業そのものがセクハラなんじゃないかと思うようにもなった。かわいらしい女性をよしとするものだと思うし、より女性らしさという価値観を作っていくものだとも思う。それによって女性の中には「かわいくいなければいけない」みたいな価値観に縛られてしまう人もいるかもしれない。

 

という感じで、それぞれの国で形成されてきた文化・価値観があるので、差が生まれるのは当然だと思う一方で、男女平等・LGBTの部分に関しては日本を生きづらい社会にしている一因なんじゃないかなあと思うようになった。

 

ただこれはたった2週間、旅行でアメリカに行っただけで感じたことなので、これがすべてではないはずで間違っている可能性もあるし、逆にアメリカにはアメリカ特有の問題があると思うのでどちらが優れているという話でもない。

 

そして日本の女性にとっては、今日書いたような内容だけじゃなく、もっと見えないところで生きづらさを感じている部分もあるのかもしれないとも思う。今まであまり性差について考えることは多くなかったので、今回感じた違いをきっかけに何がいい形なのか考えてみようと思った。