とても幸先の悪いスタートを切った。
年末年始は奥さんとヨーロッパを旅していた。オランダで年明けを迎えるという一生思い出に残るであろう新年だったが、帰国してすぐに体調を崩した。かなりの高熱が出続け、丸4日は寝込んでいた。
ようやく治ったと思った頃には仕事が始まってしまったので、病み上がりの状態でなんとか働いていた。体調も万全じゃないし、仕事の勘も取り戻せてない状態で思うように進められないし、周囲とのスピードの差も感じて、余計に焦る。
気がついたら、体調はよくなったはずなのになぜかメンタルが沈んでいた。どうも気分が晴れない。どこか暗い。何に対してもやる気が湧かない。楽しいと思えない。絶望的な気持ちになっていた。
久しぶりの感覚に「なんだこれは」と若干戸惑った。どうしてこんなに何も楽しくないのだ。どうしてこんなに何も楽しそうと思えないのだ。「どうせ何も楽しくない。どうせ何をしても意味がない」という感覚から抜け出せなくなっていた。
これはよくない状態だとようやく気がついた。久しくお別れしていた「鬱っぽさ」がやってきている。きっと熱が出ている間、一切外に出なかったから、陽の光が足りてないんだ。ろくなものを食べれなかったから、まだエネルギーが足りてないんだ。そう思ってまずは外に出たり、積極的にお肉などを食べるようにした。
いくらかよくなってきたような気はするが、それでもまだ気分は晴れない。どうもまだ塞ぎ込んでいる。すべてどうでもよく感じてしまう。がんばろうという気がおきない。どうせこのままいろんなものを我慢しながら生きていくしかないんだ、という無力感に襲われていた。
どうしてこんな状態になってしまったのかわからない。気がついたらこうなっていた。ただ、明らかに自分の状態がおかしいということが以前よりもはっきりとわかる。鬱は心の風邪と言ったりするが、まさにそうだなと思える。自分に状態異常が起きている感じ。
だから変に自分を責めたりはしていない。ただ治し方がわからなくて少し困惑しているし、少し焦っている。この状態だと毎日楽しくないし、仕事も捗らないし、いろんなことが滞る。奥さんにも迷惑をかけ続けてしまう。なので早く治したい。
徐々に治っていくものなのか、何かをきっかけに一気に治るものなのか。それすらもよくわからないが、無理せずやっていくしかない。
それにしても幸先の悪い2025年だ。
ただ、スタートが悪いということは、ここからは上がっていくだけなので、1年トータルで見たらいい年になるのではないかと、そこはポジティブに考えられている。