ChatGPTが世に現れてから、早1年だか2年が経った。
最初だけ興味本位で触ってみて、「おおなんかすごいな」と思ってから、そのあとどう活用していいか、いまいちイメージが湧かずあまり使っていなかった。
が、最近になってプライベートでも仕事でもかなり日常的に使うようになった。
いろんな企業が生成AIを自社サービスに組み込むのが当たり前になってきて、このはてなブログにもいつの間にかAIを使った機能があるようだし、Notionやnoteにもあるようだ。スマホはGoogle Pixelを使っているが、Geminiが使えるようになった。
そんな感じで、身近に生成AIが当たり前にある状況になって、むしろ使えるようになっていないと時代に取り残される感じも出てきた。洗濯機があるのにいまだに手で服を洗っているような。
てことで、最近はなにかとChatGPTを頼っている。いまいちまだ使いこなせてはいないと思うが、シンプルに相談をしたり、壁打ちをしてもらったりしている。なにかアイディアを出してもらったりするだけで、考えの取っ掛かりになるので便利だ。
プライベートでは、例えば仕事で疲れて帰っている時に、
「仕事で疲れています。このあと夜ご飯を食べたいのですが、なるべく睡眠の質に影響させず、明日も頑張れるような食事がしたいです。セブンかローソンで買えるものだと嬉しいです」
みたいな、わがまますぎる相談を投げたりする。
そうすると、消化しやすいものがいいです、とかビタミンなんちゃらが豊富なものがいいです、とかを教えてくれたうえで、具体的にコンビニで買える商品を教えてくれる。かつ、◯◯おにぎり+△△スープ+ヨーグルトがおすすめです、みたいな感じで最終的に何パターン化の組み合わせを提案してくれる。
実際にその通りに買うことは意外と少ないが、教えてくれたものをかなり参考にしている。そのうち、スマホのヘルスケアアプリとデータ連携して、専属の管理栄養士みたいな感じになったりしたらいいなとか思ったり。
あとはふつうに人生相談をしてみたり。30代に突入して、良くも悪くも生活が安定してきた状況に対して、今後このままでいいのか?と漠然とした不安があることをそのまま率直にぶつけてみて、壁打ちに付き合ってもらったり。
なにか答えが出たりはしないが、自分ひとりでもやもやするより遥かにいい。けっこう真っ当なアドバイスや示唆をくれたりするので、「ああたしかになあ」とか「今度やってみようかな」とか、すこし前に進む感じはある。
これが自分が生きづらさを感じていた学生時代にあったらめちゃくちゃよかっただろうなと思う。
当時はネットで自分の悩みについて検索するか、本を読み漁るかぐらいしかなかった。このもやもやの正体を特定して、早く抜け出す方法が知りたかった。だけど、自分の感情や思考にバチッとハマる情報や本を見つけるのはなかなか難しかった。
たまに「まさに自分と同じ状況だ」と思える情報が見つかったりするが、結局他人の話なのですべてが自分と同じではない。もっといまの自分に沿った処方箋的なものがほしいと思っていた。
そうなるともう病院とかカウンセラーさんとかにお世話になるしかない。でもそれはなかなかハードルが高い。しかも面と向かって、すべてを率直に話すこともなかなか難しい。あまり人に向けて言語化したくない自分の黒い感情もあったりする。
それに比べて、ChatGPTをはじめとする生成AIであれば、相手は機械なのでなにも気にすることなく、自分のことについて説明することができる。いまこういう感情がある、自分のこういうところが嫌いだ、こんな時にこんな風に思ってしまう、とかなんでも正直に吐き出すことができる。
そして自分の状況に合わせた回答を返してくれるのも大きい。ネットや本の場合は、自分の状況に合わせて、近しい情報を自分から取りに行く必要があったが、生成AI相手なら、向こうが自分に合わせてくれる。これがほしかったのだ。
もちろんAIは専門家ではないので、あくまで参考程度というか、壁打ち相手くらいの存在だと思うが、なにかを吐き出して、ただ聞いてもらったり、アドバイスをもらったりするにはとてもいいと思う。
そのうち、本当にドラえもんくらいのパートナー的な存在になる日も来るのかもしれない。自分のパーソナリティを理解してくれた上で、アドバイスやコーチングをしてくれるとかになったらいいなと思ったり。