この記事を読んだ。この記事がきっかけで、はてなでコミュニケーションについての話題が盛り上がってるみたいだ。じゃあ、コミュ障の僕もコミュニケーションについて語ってみようかな!
突然だが、「イップス」という言葉を知っているだろうか?
イップスとはある運動障害のことである。プロのスポーツ選手だけでなく、スポーツをする学生にも発症することのある障害だ。
簡単にいえば、あるトラウマがきっかけで特定の動きが思うようにできなくなってしまう障害だ。
高校球児を例にとる。
甲子園出場がかかる大事な試合で、ある選手が致命的なエラーをしてしまい、甲子園出場を逃してしまったとする。彼はそれ以降、その試合でおかしたエラーがトラウマとなり、守備の際に思うようにボールを送球することができなくなってしまう。
これがイップスというものである。なんとなく理解できただろうか?
コミュ障は、この「イップス」状態になっていると言える。
コミュ障の人は、たいていの場合、なにかのトラウマが理由で思うようにコミュニケーションが取れなくなっている。そのトラウマは人によってさまざま。自分の発言が相手に無視された、とか、とんでもない悪口を言われた、とか、いろいろ考えられる。
コミュニケーションや人間関係における何かしらのトラウマがきっかけで、思うように発言ができない、もしくは思うように会話を進めることができないのだと思う。そういう意味で、コミュ障は「イップス」状態に陥っていると言える。
だからコミュ障は、「コミュニケーションスキル」だとか「コミュニケーション能力」がどうとかいう以前に、自分が抱える「トラウマ」を何とかしなければいけない。スキルや能力をどうにかするのはその後だ。
誰しも、「トラウマ」というのは経験したことがあると思う。トラウマが現れると、体が硬直し、心が動揺する。コミュ障の人は、コミュニケーションを取ろうとするとき、「トラウマ」を無意識のうちに思い出し、体が硬直し、心が激しく動揺するのだ。
まずはトラウマを克服し、落ち着いて人とのコミュニケーションに臨める状態にすることが、コミュ障には必要なのではないかと思う。スキルや能力がどうこう考えるのは後回しだ。