読書するなら、紙か電子か。
ちょっと前までは、電子派でした。正確には、電子派になろうとしていました。やっぱり何冊買おうが、1台のデバイスで完結でき、幅を取らない・いつでも持ち運べるというメリットのほうが総じて大きいだろうと思っていました。
なので、ここしばらく新しく本を買うときは、Kindleで買って、スマホかiPadで読むようにしていました。それで実際に何冊か読んだりはしたのですが、圧倒的に読むスピードが遅く、最後まで読み切る確率も低くなっていました。
いつでも読める便利さとは裏腹に、スマホで読んでいるとつい途中で集中が切れて、別のアプリを開いたりしてしまう。そして、電子ならではの弊害として、いまどれくらい読み終わったのかが感覚的にわからないので、モチベーションを保ちづらいというのがネックになっていました。
やっぱり紙だ
そこで、やっぱり紙派に戻してみました。久しぶりに書店に行き、紙の本を買ったのです。すると、読むのがとても楽しくて。紙をめくって、着実に読み進めているという成功体験的なものも感じられながら、しっかりと読書の時間に没頭することができました。
幅を取るとか、持ち運ぶときにすこし重いというデメリットはありますが、それ以上に本を読むという本質的な部分の質とスピードが格段に上がりました。ほかのアプリに遷移することがないので、しっかり集中して読むことができている。
読書生活の再開
大学生の頃は、つねになにかしら本を読んでいました。当時はスマホが浸透しはじめた頃で、一応持ってはいましたが、いまほどSNSとかYouTubeに時間を割いていなかったので、通学の電車ではもっぱら本を読んでいました。しかし社会人になって以降はどんどん読書量が減っていきました。
その当時と同じくらいの読書量に戻すのは難しいかもしれませんが、コンスタントに読書をしているような状態まで戻せたらいいなと。
いまはとても読書が楽しくて、一週間で2冊を読み切り、今日また新たに3冊目を買ったところ。
紙の本のメリットを改めて感じる
久しぶりに紙で読むことで感じたメリットが3つあって。
- 読み進めているという感覚がある
- 読書だけに集中できる
- 読み返しがしやすい
1. 読み進めているという感覚がある
実際に紙をめくっていくことで、「もう読んだところ」と「まだ読んでいないところ」の差がどんどん逆転していく感じが楽しい。半分を超えてくると、「もうこんなに読んだのか」と嬉しくなって、無意味に前半部分をペラペラっとめくり直したりする。
Kindleでもパーセンテージで進捗を表示はしてくれるが、やはり視覚や感覚で感じられる紙のほうがいいなと思う。
2. 読書だけに集中できる
さっきも書いたが、紙の本には、それを読むことしかできることがないので、読書に集中できる。Kindleもスマホではなく、書籍リーダーとしてのKindleであればそれに近いことができるのかもしれないが、買ったことがないのでわからない。
3. 読み返しがしやすい
「あれ、さっきなんて書いてあったっけ?」とすでに読んだところまでパラパラっと戻りたいときなどは、紙のほうがやりやすい。電子より紙のほうがページめくりは圧倒的にしやすい。
今週読んだ本は、ビジネス系で仕事に活かしたいものだったので、適宜Notionにメモを取りながら読んでいたのだけど、一回読んだところを振り返りながら要点をメモしていく作業において、パラパラとめくりながら、どこに何が書いてあったか思い出すのは紙のほうがやりやすいなと思った。
一方で、電子だと読みながらマーカーを引けたり、メモできたりするのでその点は優れているなとは思う。
インプットと内省
久しぶりにしっかり読書をしていて思うのだけど、本を読むことで新しいことを知ったり覚えたりしてインプットできると同時に、読みながら並行して自分が思考するきっかけになって、それが内省につながったりするなと。
書いてあることを読んで「なるほどな」と思いながら、「じゃあこないだのあれもそういうことだったのかな」とか「前、似たようなことがあったな」とか、いろいろ考えが派生していくことがある。
それがまさに内省につながって、読書が終わったあとも考え事の続きをしたりする。
大学生のときに本を読んでいたときはまさにこんな感じだった。本を読みながら、自分に照らし合わせて、自分の考えをまとめたり、自分なりの価値観を確認したり。だから当時はブログに書きたいこともいろいろあったのだと思う。
継続的な読書ライフを
ということで、電子派を諦めて、紙派に戻したら読書が捗ったという話でした。
なるべく読書が習慣化するように、楽しく読んでいきたい。
今週読んだ本のリンク貼っておきます。