ミニマリストという言葉を知っているだろうか?
正しい日本語訳は分からないが、その言葉の意味としては「最小限のものだけで生きる人」という感じになるらしい。
今の世の中はいろんなもので溢れている。家の中を見渡せば、たくさんの物がある。家電や生活必需品はもちろん、趣味の物や衣類・本などなど。捨てる物よりも新しく買ってくる物のほうが圧倒的に多いから、家の中は物で溢れかえる一方だ。
物だけじゃなく、情報や知識なんてものも世の中にはたくさん溢れている。今は情報化社会なんて言われて、誰でもインターネットを使ってお好みの情報を仕入れることができる。僕も、ツイッターやらニュースアプリを使って情報を手に入れている1人だ。新しい情報や知識を手に入れるのはとても楽しいし、知っていないとなんだか社会から取り残されるようで不安になる面もある。
情報や知識で現代人の頭のなかは溢れかえっているが、それだけじゃない。悩みや不安・問題といったネガティブなものも抱えている。人間関係の不安や悩みは誰しも抱えているだろう。将来への漠然とした不安もあるだろう。学生は受験や就職という関門に対して不安を抱えているだろうし、社会人だってきっと自分の労働環境、または自分の家庭の将来に不安がある人も少なくないと思う。
今の時代を生きていると、とにかくいろんなものが自分の人生に関わってくる。物理的な物から、頭の中に蓄積される情報や知識・悩みや不安といったものまでさまざまだ。そりゃ何十年もある人生なのだから、たくさんのもので溢れかえるのは当然だ。だけど、僕はごちゃごちゃしている状態がとても嫌いだ。何事もとにかくシンプルでありたい性質なのだ。
とにかく人生における持ち物を最小限に。それをモットーとして生きる人のことをミニマリストと呼ぶそうだ。もしかしたら僕はミニマリストの素質があるのかもしれない。ムダなものは一切省いて、本当に必要なものだけで過ごしたいという僕の思いは、まさにミニマリスト的な思考と言える。
一部で僕はミニマリスト的な生き方を実践している。僕の部屋にはなるべく、必要最低限の物しか置いていない。僕の6畳ほどの広さの部屋には、ベッド・机・タンス・パイプハンガー・本棚が置かれている。机とタンスの上にはノートパソコンやらノートやプリント・小物たちなど、必要最低限の物と判断された精鋭たちが置かれている。そのほかの、頻繁には使わないが捨てるほどでもない物たちは押入れに入れて、なるべく部屋をすっきりさせるようにしている。
それに、僕が普段使っているiPhoneもとてもシンプルに使うよう心がけている。使うアプリは必要最低限のものに限定し、しばらく使わなかったアプリは消すようにしている。そして、フォルダをうまく使って1ページ目だけにすべてのアプリが収まるように工夫している。たまに同じような用途のアプリを何種類かダウンロードしてしまうことがある。そんなときは、1用途につき1アプリに絞っている。ニュースを閲覧するアプリはこれ、あとで読む系アプリはこれ、といった具合に同じようなアプリが被らないようにして、ホーム画面がごちゃごちゃすることを防いでいる。
こんな風に生活の一部でミニマリスト的な生き方を実践している僕だが、もっともっとシンプルな人生を実現したいと思っている。世の中にいろんなものが溢れすぎてごちゃごちゃしている状況がとても落ち着かない。もっとシンプルに分かりやすくしたい。身の回りの持ち物から、頭の中まですべてシンプルにしたい。すっきりとしていてさわやかな人生を送ることが僕の夢だ。