心はいったいどこにあるのか。
心は胸のあたりにある。心は目には見えないなにかだ。心とは神秘的な存在だ。心は頭のなかにある。などなど、さまざまな考え方がある。
心はどこにあるのか、心とはいったいなんなのか、という問いは今もなお多くの学者によって研究されている。しかし、いまだに心の正体はよくわかっていないらしい。それだけ心とはよくわからないもの。
そんななかでも、近年盛んに研究されているのが、「心=脳の働き」という説。心はスピリチュアル的ななにかだ、という考えを真っ向から否定する考え方。最近は、心は脳の働きである、という考え方が広く研究されているようだ。
たとえ話。iPhoneはハードウェアである。いってしまえば箱のようなもの。一方、iosはソフトウェアである。ハードウェアであるiPhoneは触れるが、ソフトウェアであるiosは触れない。
心と脳の関係は、このiPhoneとiosの関係と似ている。心は決して触ることはできない。しかし脳は触れる。脳というハードウェアを通して、心というソフトウェアが機能しているということ。
喜怒哀楽を感じたり、ポジティブになったり、ネガティブになったり、やる気がなくなったり、テンションがあがったり、という心の動きはすべて脳の働きによるものである、という考え方があるのだ。
心はもっと神秘的なものなんだ、と信じている人にとっては面喰ってしまう話かもしれない。しかし、どんな説よりも科学的で、現実的な考え方だ。
心=脳の働きであるならば、脳をコントロールできさえすれば、心を操ることができるということだ。心を操るというとちょっと怪しい感じがするが、そうではなくて、心の不調を手っ取り早く改善できるかもしれない、ということ。
たとえば、早寝早起きをしたり、食生活を改善することで、心の調子を整えたり、といった具合だ。これらは脳をコントロールというよりは、生活習慣の問題かもしれないけど。
僕は最近、ヒマな日は無気力でただダラダラしていることが多い。そういうときはむだに自己啓発本を読んだりするよりは、食生活を変えてみたり、太陽光を浴びたりして、脳から心の調子を整えたほうが効果的なのかなと思う。
早寝早起き、栄養バランスの取れた食事、適度な運動(1日20分程度)、自然に触れる、人と接する、といった基本的なことが心の調子を整えるのに1番いいのかもしれない。