ちょいと旅行に行ってきまして。こないだから「ひとり旅に行きたい」と言っていたけど、今回はそのひとり旅ではなく家族旅行でして。都合よく平日にみんなの予定が空いたのでぱーっと行ってきた。母と弟たちと4人で。
で、うちの家族はみんなひきこもり気質で、口数も少ないし、感情も表に出さないタイプなので、旅行に行ってもあまりエンジョイできない。心のなかではそれなりに「楽しい」「おいしい」「すごい」と感じているのかもしれないけど、それを口に出してみんなで共有するということはほとんどない。はたから見れば、葬式帰りのような旅行客に見えただろう。
ただぼくは今回わりと、ひとりで感想を口に出していた。「すげー!」とか「これうまいな!!」とか。せっかく母が連れてきてくれたので、楽しんでいるということを伝えたかったというのもあるし、ほんとうにそう感じていたので、思ったことはなるべく口に出すようにした。
むかしはそういうことを口に出すのはプライドが許せなくて言えなかった。「すごい」とか「かわいい」とか「おいしい」「楽しい」「かっこいい」とか、そういう感想を言うのは恥ずかしかった。たとえばディズニーランドに行ってパレードとかを見ても、「へっ、なにがパレードだよ」と突っぱねるような人間だった。
けどここ数年で、そういうプライドを捨てた。言い方が悪いかもしれないけど、プライドを捨ててちょっとバカになったほうが人生を楽しめるということに気づいたからだ。いわゆるリア充とか、女子高生や女子大生など、ああいう人たちは人生を楽しむのが上手な人たちだと思うのだけど、彼らや彼女らは「かわいいー!」とか「おいしいー!」とかひとつひとつのことに感想を言う。プライドを捨てて、そういう部分をマネしてみるとなかなか楽しめることがわかったのだ。
まえは、人生はもっと高尚なものだと思っていて、ちょっとしたことでわーきゃー言っている人たちを見下しているようなところがあったのだけど、いまはその考えが変わった。プライドを捨ててささいなことに感激したり、感動したり、感嘆することが人生を楽しむコツなんだろうと思うようになった。
ただ、むかしは何にたいしても感想を持てなかった。自分がこれをすごいと思うのか、おいしいと思うのか、自分でもよくわからなかった。女子がよくいう「かわいい」に関してはとくによくわからなかった。でもとにかく最初のうちは、思ってなくてもいいからことあるごとに「すげー」とか「うまい」とか「かわいー」とか口に出すようにしていったら、だんだん自分のなかで感想を持てるようになってきた。
そうやっていくうちにプライドが捨てられて、おいしいごはんを食べたときに「うまい!」と思えるようになるし、きれいな景色を見たときに「すげー!」と感動できるようになる。
まあいまだに、女子が言う「かわいい」には共感できないことが多いんだけども。
以上、プライドを捨てたら人生を楽しめるようになるかも、という話。
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— えんぴつメガネ (@enpitsu_megane) 2017年2月15日
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