ふと思った。
会社で働いていると、本当にいろんな人と関わるのだけど、中には「学生時代だったらこの人とは絶対に仲良くなっていなかっただろうなぁ」という人とまで関わったり、仕事したりする。
それってめちゃくちゃすごいことなんじゃないか、と。
学生時代の人間関係は、クラスメイトのなかでなんとなく気の合う人たちでグループを作って、基本的にはそのグループを中心にコミュニケーションを取って過ごしていた。
あまりカーストっぽいくくり方をするのはよくないけど、ざっくり分類すると「イケイケな陽キャグループ」「ちょうど中間くらいのグループ」「おとなしめな陰キャグループ」に分けられる。クラスが出来ると、自然とそういう形でグループが形成されていって、自分の一番落ち着くところで過ごすようになる。
でも会社だと、そんなグループ分けなどなく、本当にいろんな人が入り混じっていて、気が合う合わないなど関係なく、コミュニケーションを取っていくようになる。仕事上のコミュニケーションはもちろん、仕事以外でも例えば飲み会やちょっとしたイベント、普段のランチなどでコミュニケーションする機会がたくさん出てくる。
ぼくは学生時代、「中間くらいのグループ」か「陰キャグループ」あたりに属していたので、「陽キャグループ」に対する耐性がない。だから、会社で陽キャっぽい人たちと会話すると、本当に価値観がちがくて翻弄されるし、なんか疲れる。
仕事の話であれば、一応みんな足並みをそろえて会話しようとするのであまり困ることはないのだけど、普通の雑談とかをすると異世界の人と話しているみたいで圧倒される。学生時代の話とかを聞いても、ぼくとはまったく過ごし方が違っていて、飲み会!サークル!海!合コン!みたいな話とか聞くと、聞いているだけで疲れてくる。
そして、もっと広い視点で考えれば、育った地域も違えば、文系・理系の違い、そして年齢も違う人たちがたくさんいる。10~30歳くらい年上の人たちと接することもたくさんあるし、地方で育った人たちもたくさん。そして、ぼくはド文系なのだけど、反対に理系出身の人たちもたくさんいる。いままであまり接したことがない人たちがたくさんいる。
そんななかでコミュニケーション取りながら過ごしていくことってめちゃめちゃすごいことなんじゃないか、と。それはぼくのように、どちらかというと陰キャな人が陽キャと接することもそうだし、反対に陽キャが陰キャと接することもすごくストレスに感じているだろうからすごい。
ふとそのことに気づいて超絶コミュ障なわりにはけっこうがんばっているんじゃないかな...と思った。逆にいえば、ぼくでもなんとかなっているので、たぶんたいていの人はなんとかなる、と思う。いろんな人と関わることで、いままでになかった経験ができたり、価値観に触れることができるので視野が広がる。
そして世の中には、あと何回人生やり直したとしてもこの人には追いつけない、と思うような素晴らしい大人もいれば、けっこうしょうもない大人がたくさんいることも分かる。そんななかで自分はいまどんな人間なんだろうか、これからどんな大人になっていくんだろうか、と思う。