いま大学で、人間の脳に関する講義を受けている。人間の心とはどこにあるのか?と考えたときに、「心とは脳のはたらきの一部である」とする研究分野の基礎的な内容を学んでいる。
今日の講義で聞いた話によると、人間の脳には「前頭連合野」と呼ばれる部分があり、それはちょうどおでこのあたりにあるものらしい。この部分は、人間を人間たらしめる脳の最高中枢なんだとか。
この前頭連合野はどんな機能を担っているのかというと、行動計画の立案や、実行、また行動の抑制なんかを行っているらしい。ものごとの段取りを考えて、首尾よくものごとを進めるためにはどうしたらよいかを判断したりするらしい。
このページにもう少し詳しく書いてあった。
人は前頭連合野の発達に従って、人間としての知性と心を獲得しているといえます。
前頭連合野がつかさどる機能は、計画の立案、将来の予測、時間の判断、情動の抑制、ワーキングメモリなど、多岐にわたります。
善悪の判断、創造性、やる気、反省、希望、野心や自己顕示欲にも深く関係しています。
人間として社会活動を行っていくための動機付けをする根底の部分を支えています。
かなりたくさんの役割を担っているようで、まさに人間らしさを生み出している部分といった感じ。ほかの動物にはなくて、人間だけが持っている能力をつかさどっているのが前頭連合野さん。この部分が正しく機能することで、社会活動を円滑に進めているようだ。
つまりだ。社会性に欠けていて、社会活動をうまくこなすことができないダメ人間な僕は、この前頭連合野がうまく機能していないんじゃないだろうか。もしくは、機能が鈍っているんじゃないかだろうか。講義を聴いていて、ふとそんな風に思った。
べつに怪我をしているわけでも、損傷を受けたわけでもないけど、前頭連合野がなんらかの形で正しく発達しなかった結果、うまいこと社会的な活動をこなせなくなっているのかもしれない。だとすれば、いったいどうすれば僕の前頭連合野さんはうまく機能するようになるんだろうか。
ほんとうのところは分からないけど、こうやって脳科学から人間の心や性格を理解しようとするのはなかなかおもしろい。とりあえず今夜はおでこ付近を優しく揉んでから寝ようと思う。