子供の「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」という問いかけに大人はどう答えれば良いのだろうか - 心がよろけそうなときに読むポンコツ日記
この記事を読んだことがきっかけで、すごく素朴な疑問が湧きあがってきた。
「教育ってなにを目標としているの?」
日本では小学校から中学校までの9年間が義務教育とされている。現状、義務教育修了後は、高校・大学まで進学するのが日本の学生にとってメジャーな進路となっている。
日本の学生は小学校から大学(4年制)までの計16年間を勉強をして過ごすわけだ。人生のほとんどを学校に通っていることになる。
では、16年間という長い期間を勉強にささげて、日本の学生はどうなりたいのか?いったいなにを目標として、16年間も勉強するのか?
きっと「良い企業に入って、安定した生活を送るため」だろう。
学生たちにとってのゴールは、社会人として成功を収めること。安定した賃金を得て、安定した生活を維持すること。そのためには良い企業に入社することがもっとも手堅いと大人たちから教えられ、学生はそれを信じる。そして、良い高校に入るため、良い大学に入るために厳しい受験を戦い抜く。
日本の教育の最終的なゴールは「良い企業への就職」となっている。しかし、これは間違っている。本来、教育の目的・狙いとは、「幸福な人生を生きること」なはずだ。
教育とは、人生に必要なさまざま知識を子どもたちに与え、そして最終的に自分の力で幸福な人生を切り開いていけるようにサポートするものなはずだ。しかし、日本の教育は「良い企業に入って、安定した生活を送れるようにすること」を目標としている。
いったいなぜなのか?それは日本には「幸福=お金」という価値観があるからだと思う。
お金に余裕があると心にも余裕が出てくるみたい - 生きづらいふ
のブコメにもいくつか見られたが、結局人生はお金があればだいたい解決する、という考えを持った人がいる。実際、それは完全には否定できない。
だが、僕はお金がものを言う社会はあまりにむなしいと思う。人生における幸福ってもっと心の底から湧きあがってくるかけがえのないものであってほしいと思う。
日本は1945年の終戦から見事に這い上がり、豊かな国に成長した。しかし、豊かになりすぎたためにお金=幸福というむなしい方程式を作り上げてしまった。見かけの生活は豊かになったが、人間の心は豊かさを失ってしまったようだ。
お金=幸福という価値観が日本を生きづらい社会にしている一因な気がする。お金があれば幸せ、なければ不幸せ、という価値観は間違っている。人の心はもっと豊かなはずだ。
日本の教育は、16年間かけて子どもたちにお金=幸福という価値観を植えつけているといっても過言ではないかもしれない。日本の教育が子どもたちに人生のむなしさを教え込んでしまっている。