『きっと、うまくいく』という映画を観た。これは、かなりおもしろい映画だった。こないだブログでもおすすめした『イエスマン』と肩を並べるくらい良い映画だった。笑えて、泣けて、元気になれる、爽快なコメディ映画。
『イエスマン』の記事はこちら。
ニート・引きこもりに超オススメの映画!『イエスマン』を見れば今すぐ人生を楽しみたくなる
大学時代親友同士だったファルハーンとラージューは、ある日同窓のチャトルから母校に呼び出される。チャトルは二人に、ランチョーというかつての学友の消息がつかめたことを話し、探しに行こうと持ちかけるのだった。
10年前、インド屈指の難関工科大学ICEに、それぞれに家庭の期待を受けて入学してきたファルハーンとラージュー、そして自由奔放な天才ランチョーの三人は寮でルームメイトとなる。何をするにも一緒の3人はしばしばバカ騒ぎをやらかしていた。
Wikipediaより引用、一部修正
このあらすじだけ見れば、仲良し3人組が大学でバカをやるただのコメディ映画に思うかもしれない。間違ってはいないのだけど、正解でもない。この映画には、もっといろんな要素が含まれている。この映画のメインのテーマは、「やりたいことをやれ」「成功を目指すな。優秀になれば、成功は後から付いてくる。」ということだと僕は思う。
この映画には、学歴、金、成功が第一だと思っている人が多数登場する。いい大学に入って、いい会社に就職して、金をたくさん稼ぐことこそが成功だと思っている人間がたくさん出てくる。そんな価値観にランチョーという男が異を唱え、「自分の好きなことをやれ、やりたいことをやれ」と見ている人に伝えるような映画だ。
とにかく優秀な学生を育て、就職へとこぎつけようとする学長に、ある日ランチョーはこう言う。「ここの教授が教えているのは、学問ではなく、点数の取り方だ。」僕はこのセリフが好きだ。映画の舞台はインドだが、これは日本でも当てはまることだと思う。大学はまともに学問を教えていない。有能な人材を育てることにばかり、力を注いでいる。そんなのは大学じゃない。
とにかくこの映画はおもしろい。コメディとして笑える場面もあれば、ちょっと泣けるシーンもある。ただとんでもなく長い映画で、2時間50分もある。ちょうど半分あたりでインターバルという文字が出てくるので、そこで休憩を挟んで観るのもいいと思う。最後まで観たあとは、誰もが爽快な気分になっていると思う。ほんとにすがすがしい気分になれる。就職を控えた大学生にはうってつけの映画だと思う。